マザー・テレサの有名な言葉があります。
「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから」
行動できない自分自身に出会ったとき、私たちはともすれば、「こういう性格だから無理なんだ」と諦めてしまったり、「どうしてできないんだろう」と自分を責めてしまいがちです。でもそれは、少しばかり順序を間違えているのかもしれません。
ある日突然、生活のすべてを環境にやさしいものに変えるのは、きっとほとんどの人にとって不可能なことです。でも、大切な考え方や言葉にふれながら、心のなかに少しずつ種を蒔いていくことはできます。
なのでここでは、折に触れて自分自身に投げかけたい、12 の問いをご紹介します。
1番目の問いは、リジェネレーション(再生)の基本原則です。2番目以降は、その結果何が起こるかを指し示しています。
- その行動は、より多くの命の灯をともすのか、消し去るのか?
Does the action create more life or reduce it? - 未来を癒すのか、奪うのか?
Does it heal the future or steal the future? - 人間のウェルビーイングを高めるのか、損なうのか?
Does it enhance human well-being or diminish it? - 病気を防ぐのか、病気から利益を得るのか?
Does it prevent disease or profit from it? - 生計手段を生み出すのか、奪うのか?
Does it create livelihoods or eliminate them? - 大地を蘇らせるのか、荒れ果てさせるのか?
Does it restore land or degrade it? - 地球温暖化を進めるのか、食い止めるのか?
Does it increase global warming or decrease it? - 本当に必要なものを届けるのか、それとも欲望を作り出すのか?
Does it serve human needs or manufacture human wants? - 貧困を減らすのか、広めるのか?
Does it reduce poverty or expand it? - 基本的人権を守り支えるのか、否定するのか?
Does it promote fundamental human rights or deny them? - 労働者に尊厳を与えるのか、貶めるのか?
Does it provide workers with dignity or demean them? - つまり、その行動は奪うものなのか、それとも再び命を巡らせるものなのか?
In short, is the activity extractive or regenerative?
Paul Hawken“ Regeneration-Ending the climate crisis in one generation”
日々のくらしのなかで選びとっているものが、はたしてこれらの問いに対してどんな答えを返してくるのか、最初はまったく見当がつかないかもしれません。けれどきっと、Nexus for R で様々な知識を得るうち、次第に自分なりの評価の網目ができあがっていくと思います。
これら12の問いは、織り上げられるその網目の縦糸となるものです。